![]() ちょっとペット考 |
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一部の塾生にはお話ししたことのある「カジカに似た小魚」そして「アマガエル」に続いて、今回はチンチラをペットとして飼うことにしました。そのカワイらしさ、写真で伝わったでしょうか。 動物が嫌いではない人の中にも、ペットを飼うことに反対する人がいます。いや、むしろ本当に動物が好きだから反対するのかもしれません。「自分の欲望のままに動物を閉じこめ、ときには彼らが望まない芸をしこんだりする。ペットを飼うやつらは、思い上がった、とても身勝手な人間だ。」という意見の人が多いでしょうから・・・。でも、私はそういう人たちこそ「自分が人間であることに思い上がっている」人だと思います。なぜなら、人間という生き物の弱さを知ろうとしないからです。 現代は、精神的なストレスからさまざまな病気が発生する時代です。21世紀も、それに拍車がかかることはあっても早急に改善されるようなことはないでしょう。大人たちも子どもたちも、様々なプレッシャーと戦いながら生きていかなければなりません。そういう内的圧迫の中で生きていくためには、どうしても「いやし」が必要になります。最近この言葉が盛んに使われるようになったのは、決して単なる流行ではないと私は思っています。 この「いやし」を求めて、我ら弱い人間は動物を飼おうとします。もちろん個人的な好みが大きいでしょうが、人気のあるペットは多かれ少なかれ我々疲れた人間たちをいやしてくれます。今回チンチラを飼ってみて、私もそのことが心底理解できました。要するに人間は、動物たちに救ってもらうためにペットを飼おうとするわけです。 ところが、ペット反対派の中には、「いやしなら動物に求めなくても、書物や音楽・絵画などの芸術、あるいはテレビなどの娯楽でいくらでも得られるではないか。なぜ自分たちのストレス解消ために動物を束縛するのか。」と言う人もいます。 しかしながら、そう言っている人たちも生きるためにいろいろな生物の命を奪って食しています。人間が口にする物は、もとをただせばすべて「命ある物」だと言えるでしょう。(石油を合成して作る食品も、石油自体が化石燃料なのですから、もとは生命体だったわけです。) つまり、我々人間は(というより、この点に関しては他の動物たちも)、存在しているだけで多くの命を奪っているのです。生まれながらにして罪深い存在なのです。他の生き物を食らって自分が生きる・・・これぞまさしく生物の「業(ごう)」です。 それでも、「『食』と『ペット』とでは全くわけが違う!ペットは特に飼わなくても生きていけるじゃないか!」という反論もあるでしょう。・・・確かにその通りですが、しかし、「いやし」は数十年前と比べて人間にとって遥かに重要なものになってきているのではないでしょうか。とにかくさまざまな精神的抑圧が原因で病気が起こるということが分かっているのですから、無視していいはずがありません。少しでも病原を滅する対策あるのならば、講じるべきです。病気になってから薬を飲むよりも、病気になる前に対処する方がずっと良いはずです。今や「いやし」は、「食」に劣らぬほどの重要性を持っているかもしれないのです。 それに、ペットを飼うことによってしか味わえない「いやし」というものがあります。動物自身が持っている「懸命なる生の営み」を感じること、いや、私などが思いつく陳腐な言葉では到底説明し得ない、とにかく心に直接響いてくる「生のすばらしさ」です。動物たちは、哲学者よりもはっきりと「生の意味」を我々に伝えてくれるような気がしてなりません。 また、ペットを飼うことは、同時に命の尊さも教えてくれます。長く飼っていたペットが死んだとき、悲しみを感じない人間はいません。チンチラの前には前述の体長わずか6cmほどの小魚(種類は未だに不明)やアマガエルを鉢に入れて飼っていましたが、それらが死んだときには、小学3年の娘だけでなく、私も思わず涙しました。虐待するためにペットを飼っているような人は別として、普通に動物を飼い、命というものの重さを知っている人なら、少なくとも猫に矢を刺すようなことはしないのではないかと私は思っています。 ただし、生涯束縛するのは事実ですから、ペットとして飼う動物はもちろんできる限りいたわらなければなりません。「自然界で生活していたら当然受けなかったであろう苦難」を可能な限り取り除いてやるべきでしょう。そしてその上で、「食べることには決して困らせない」というおまけがつけば、ペットたちも自然界での生活の1/10くらいの幸せは感じてくれるかもしれません。我々は、ペットから「いやし」という一種の愛を受け、生きるための活力を与えてもらっているのだから、たとえ自分勝手だとしても愛を一生懸命返してあげる、そんな付き合い方が理想なのではないかと考えています。 以上、思いついたことをつらつらと書き綴ってみました。 |
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